歯とお口の健康手帳
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子どもの成長と歯2021.03.25
子どもはハイハイの4足歩行から2足歩行へと変わる頃、前歯が生えてきます。手を使って前歯で食べる習慣を身に付けましょう。かぶりつけるような物がお薦めです。手づかみ食べは目、口、腕、脳などの協調運動。食材の硬さや触感、温度などさまざまな感触を学べます。その後、奥歯が生えてきて歯が生えそろいます。この時期から前歯で噛み切り奥歯ですりつぶす機能が確立されてきます。奥歯で噛み切れないと、舌が食べ物を奥歯に送れず、しっかり噛めない状態にもなりやすくなります。3歳までの食経験は一生の味覚を左右するともいわれています。しっかりした口腔機能は周りの筋肉にも良い影響を与え発音や顔の表情を豊かにします。食事の内容や環境によって子どもの成長や心への影響も大きく変わってきます。しっかり噛むこと、忘れないでください。
(文責:市川修司)