歯とお口の健康手帳
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歯の健康寿命を延ばそう2023.06.29
新型コロナウイルス感染症も落ち着き始め、元来の生活に少しずつ戻ろうとしています。医学の進歩により平均寿命も高くなり、100歳と聞いても驚かなくなりました。ここでいま一度、健康寿命を延ばすことを考えてみては。自分の歯があるのとないのでは食生活をはじめ、話すことや豊かな表情など大きな違いがあります。歯を失う原因は歯周病や虫歯、外傷などさまざまで、最も多いのは歯周病です。歯周病は生活習慣病で、静かに進行するため、症状が出たらかなり進行していたということも珍しくありません。年を重ねても歯を失わないように若いうちから歯周病予防のために、定期的な健診やクリーニングをおすすめします。 (文責:井上貴司)
歯ブラシの交換はいつしましたか?2023.01.12
成人の口の中には300~700種類のさまざまな細菌が生息しています。歯をよく磨く人で1,000~2,000億個、あまり磨かない人では4,000~6,000億個、ほとんど歯を磨かない人になると1兆個もの細菌が住み着いているといわれています。
もちろん、歯ブラシにも菌は住み着きます。歯ブラシの毛の種類にもよりますが、1ヶ月以上使うと口の中の菌よりも歯ブラシに付いている菌の数の方が多くなります。
そこでお勧めなのが、1ヶ月くらいでの歯ブラシの交換です。そして、歯磨き後の歯ブラシは水洗いと乾燥を心掛けましょう。太陽の光で天日干しするのも効果的です。
自分に合った歯ブラシ選びも大切です。かかりつけの歯科医院に相談してください。 (文責:市川修司)
口の中のいろいろな病気~粘膜疾患~2022.09.22
口腔内には、さまざまな細菌が存在し、虫歯や歯周病以外のいろいろな疾患が起こります。口腔には、歯や歯ぐき、唇、舌、頬、口蓋などいろいろな組織があり、歯以外は粘膜というやわらかい皮膚のような組織に覆われて、口腔粘膜には色や形に特徴のあるさまざまな病気が発症します。色は、周囲正常組織より白いものや赤いもの、黒いものや黄色いもの、暗紫色のもの、形は、水泡のあるものやへこみ・欠損・びらん・潰瘍があるもの、腫れや膨らみのあるものなどがあります。
毎日の口腔ケアは細菌数を減らし、虫歯や歯周病、粘膜疾患を防ぐだけではなく、全身的な感染症を予防できます。口腔粘膜も時々セルフチェックをして、色や形が気になったらかかりつけ歯科医に相談してみてください。(文責:堤 弘明)