歯とお口の健康手帳
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歯並びの矯正治療はまず相談を2022.01.13
子どもが学校の歯科健診で、歯列・咬合にチェックが入ってしまい、どうしようと不安に思ったことはありませんか。「歯並びの矯正治療の必要性がありそうですよ」という意味ですが、まず何をしたらいいのか分からず不安なことも多いと思います。国内最大の矯正歯科学会の日本矯正歯科学会では、前歯が永久歯に生え替わる7歳前後に、矯正歯科医にまず相談することを勧めています。矯正治療を始める時期は、成長を理想的な方向にコントロールできるという理由で、早めの小学生から始めた方がいい場合があります。治療には年単位の長い期間と、基本的に保険が利かないため数十万円単位の費用が必要です。矯正歯科医によって治療方法や装置、開始時期や費用も異なるため、2~3人の先生に話を聞けると、より安心できると思います。同学会のホームページには、歯並びは治さないとどうなってしまうのか、いつ頃から始めた方がいいのか、良い先生の見分け方など、役立つ情報がたくさん載っています。初診相談に行く前にぜひ見てみてください。
(文責:大谷伸一)
口臭、あなたは大丈夫?2022.01.13
自分で気になったり、周りの人から指摘されたりして悩んでいる人が少なくない口臭。原因の多くは、起床時や空腹時、緊張している時などに起こる生理的なものです。子どもの場合、発熱時にも気になることが。それ以外にも食べ物(ニンニクやネギ類)、アルコール、タバコなどでも口臭は発生します。気を付けたいのは病気が原因で起こる口臭。1つ目は内臓に原因がある場合で、消化不良や糖尿病などが考えられます。また、副鼻腔炎や扁桃炎が原因で起こる場合も。2つ目は口臭を訴える人の9割以上を占める歯周病や、進行した虫歯、舌の汚れなど口腔内に原因がある場合です。これらの予防で、歯周病や虫歯の治療をすること、歯磨きを正しくすること、舌ブラシで舌苔を取り除くことが効果的。唾液の分泌を促す耳の下や顎の下のマッサージも有効です。
(文責:橋本清一)
口腔ケアはとっても大事!2021.03.25
現在の歯科医療における口腔ケアは大事になってきました。痛くなってから歯科医院に行くのが当たり前の時代もありましたが、近年は現状をいかに保つかを考えた治療やメンテナンスが重要です。虫歯や歯周病になりやすい人など、人によってさまざまですが、それぞれに合わせた治療やメンテナンスを選択して口の中の健康を保つようにするといいでしょう。コロナ禍で新しい生活様式を実践しなければならなくなりました。口はウイルスや細菌が入ってくる場所。口を清潔にすることは、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ、その他いろいろな病気から身を守るのに有効です。歯だけでなく舌も清潔に保つことも重要です。痛くなってから歯医者に行くのではなく、いつも口の中の状態を良くしておき、健康でいられるようにしましょう。
(文責:井上貴司)